日本の竹島関連予算↑、韓国の独島関連予算↓という話

日本政府は尖閣竹島北方領土など領有権問題に関する情報発信を強化しています。国内はもちろんですが、海外への発信にも注力していくようで、来年度予算として約3億円が計上されました。

逆に韓国は竹島を含む(日本の)歴史歪曲対応研究事業予算を大幅に削減したそうです。今年は20億2800万ウォン(約2億3000万円)だったのが73%減の5億3600万ウォン(約5900万円)。うち竹島守備関連に3億8800万ウォン(約4200万円)使われるとのことで、ほとんど竹島守備以外やらない(できない?)ように思えます。

 



時事ジャーナルの記事からです。

独島予算、日本はつぎ込み韓国は削った


日本が国内外に独島領有権広報を強化するための用途で来年度予算約3億円(約27億ウォン)を編成し、再度野心を示した。一方、韓国政府は来年度の独島守護予算と日本の歴史歪曲対応予算を大幅に削減したという。強制動員被害者賠償問題から福島汚染水放流までユン・ソンニョル大統領が日本に先制的譲歩を見せてきたが、まだそれに伴う可視的効果を受けていないという指摘が出ている。

読売新聞が10日報道したところによると、日本政府は来年度予算案に独島(日本主張名称、竹島)をはじめ、尖閣(中国名、魚釣島)列島と千島列島南端の4島である北方領土など、他国と領有権を争う地域に対する情報提供活動と関連した経費として約3億円(約27億ウォン)を編成した。

(中略)

今年に入って日本の過去史消去の動きと独島領有権主張はさらに激しくなっている。先だって日本政府は7月に発刊した2023年版防衛白書にも独島領有権を主張し、3月には初等学校社会教科書にも独島と関連して「韓国が不法占拠中」という主張を一層強化して収録した。

(中略)

3日、国会教育委員会のアン・ミンソク共に民主党議員室によると、北東アジア歴史財団の日本歴史歪曲対応研究事業予算は今年の20億2800万ウォンから73.6%(14億9200万ウォン)削減され、来年にはわずか5億3600万ウォンだけが編成された。独島主権守護予算も25%削減され、今年の5億1700万ウォンから来年は3億8800万ウォンに減った。今年、独島関連予算が計16億ウォン以上減ったのだ。

クォン・チルスン共に民主党首席報道官は11日、国会記者会見を開き「ユン・ソンニョル政府が福島核汚染水投機を容認すると、日本が独島に対する領有権まで欲張っている」とし「日本政府がユン・ソンニョル政府を『日本名誉市民』や『日本名誉広報大使』に任命すると言っても驚くことはない」と批判した。

(後略)



時事ジャーナル「독도 예산, 일본은 쏟아 부었고 우리는 깎았다(独島予算、日本はつぎ込み韓国は削った)」より一部抜粋

「名誉市民」という発想は日本っぽくない気がします。韓国や中国の専売特許でしょう。そういえば、過去の沖縄知事(既に故人)には「福建省名誉市民」の称号を正式に下賜された人が居ましたね。


予算が減らされた理由は可能性としていくつか提起できます。
まずは事業...ここでいうと「日本歴史歪曲対応研究事業」が期待されていたような実績をあげられなかったため見直される可能性です。
次が、今年大幅な税収減が予想されている韓国政府には、緊急性の低い事業に回す余力が無い可能性です。
最後が、「日本歴史歪曲対応研究事業」そのものが日韓関係を拗れさせる元と判断された可能性です。


ところで、政治的判断を、何の取り決めもなく一方的な期待感から行うこと自体が言語道断ですけど、可視的効果なら一応出ています。首脳会談実施されたでしょう?
その結果、日本旅行に気兼ねなく行ける社会的雰囲気が造成されたでしょう?
8月に日本を訪れた韓国人観光客は170万人を超えました。ノージャパンが本格的に訪日韓国人観光客に影響を与え始める直前の2019年8月(150万人)を超えました。
彼らは来たくもないのに日本に「来てやった」んでしょうか?違うでしょう。日本を「楽しみに」来ているんでしょう。
一般韓国人のQOL(余暇の過ごし方としての)に少なからず日本は貢献していると思いますけど。