今年、韓国ではノーベル賞候補者が「0」という話

ノーベル賞の発表が今日から、というのを昨日思い出しました。
いつもお隣さんが騒ぐので気が付くのですけど(すでに季節の風物詩)今年はなんだか静かだったんです。
なんでかな?と思ったら今年は有力な候補者がいないみたいなんですね。

 



ヘラルド経済の記事からです。

「日本25人、韓国0人...話になる?」10月ノーベル賞...今年は「希望拷問」もない


「25:0、日本と韓国のノーベル化学賞受賞者の比較だ」

10月、ノーベル賞の季節がまたやってきた。ノーベル委員会は来月2日(※9月30日公開の記事)生理医学賞を皮切りに、3日に物理学賞、4日に化学賞、5日に文学賞、6日に平和賞、9日に経済学賞受賞者を順に発表する。

しかし今年、韓国ではノーベル化学賞の受賞者を輩出することは出来ないものと見られる。ノーベル賞の事前予想であるグローバル調査企業クラリベイトの予測結果で今年の受賞者候補と予測される韓国人科学者が誰一人いないためだ。

(中略)

日本は米国と英国に次いで世界で3番目に多いノーベル化学賞受賞者輩出国だ。

専門家たちは日本がこのように基礎科学分野で相次いでノーベル賞を受賞できた秘訣として基礎科学に対する集中的な投資を通じ長期間研究だけに没頭できる安定的な環境が造成されたという点を挙げている。

韓国研究財団が発刊した「ノーベル化学賞総合分析報告書」によると、日本がノーベル化学賞を多数輩出した背景には▷未来を見通した研究課題選定など政府の全面的な研究費支援▷幼い頃から科学技術に対する興味と関心を鼓吹▷若手研究者のころから安定した研究が出来る研究環境提供▷留学や海外研究活動経験などだと分析された。

(中略)

今のところ韓国はノーベル化学賞の受賞者を一人も輩出していない。韓国ではなぜノーベル化学賞の受賞者が出るのが難しいのだろうか。これまで経済発展のために基礎科学よりは追撃型の応用科学に集中してきており、何より長期大型研究よりは短期成果だけに執着する研究環境を理由にあげる。

韓国研究財団が分析した「ノーベル化学賞受賞者分析」によると、最近10年間のノーベル化学賞受賞者77人は平均37.7歳で核心研究を始め、55.3歳で完成し、69.1歳で受賞したことが分かった。核心研究の開始から受賞までかかった期間は平均32年だ。

このため長期研究環境を整え、科学者の処遇改善を通じて研究没入度を高めなければならないという指摘が毎年繰り返される。しかし、大多数の国内研究者は長期間の大型研究課題寄りは3年以内の短期小型課題の受注だけに追い込まれている。

(中略)

政府の研究課題はほぼ毎年定量評価を受けなければならない。特に科学技術論文(SCI)1編あたりの被引用回数は会見を上回るなど質的な成果は微々たるものだ。韓国がノーベル化学賞受賞者を一人も出せずにいるのも起訴源泉技術にまともな長期投資が出来ないためだ。

特に韓国は政府が来年度の国家研究開発(R&D)予算を今年の25兆9000億ウォンから16.6%減の21兆7000億ウォンに削減し、このうち基礎科学研究予算は6.2%(1537億ウォン)削減することにしたことで、ノーベル化学賞受賞はさらに遠くなることだろうという懸念が高まっている。

スウェーデンノーベル財団のベルゲン・ヘルゲセン総裁は「ノーベル賞受賞は長期的投資と支援が密接な相関関係をもっている」とし「長期的に科学投資とネットワークが基盤になってこそ個人成果と人類に寄与する研究結果を出すことができる」と話した。

(後略)



ヘラルド経済「“일본 25명, 한국 0명…말이 돼?” 10월 노벨상…올핸 ‘희망고문’도 없다(「25:0、日本と韓国のノーベル化学賞受賞者の比較だ」)」より一部抜粋

「希望拷問」というのは苦しい中でわずかに見え隠れする希望のことです。わずかでも希望があるから諦めきれずにいるのに、それが逆に苦しいという意味ですね。受賞者の人数で競っている限り、いつまでたっても苦しいだけだと思うんですけどね。

今年発表されたクラリベイト引用栄誉賞23名のうち日本人は2名。化学分野では光応答性ナノマシンを開発した片岡一則東京大名誉教授があげられています。
生理医学分野ではオレキシンの発見者の一人である柳沢正史教授の名前がありました。(本日18:45過ぎに発表された生理学医学賞ではクラリベイト引用栄誉賞受賞者からは選出されていません。昨年有力候補とされていたカタリン・カリコさんとドリュー・ワイスマンさんが受賞されました)


記事へのコメントは857件。反応は「良い情報:16 興味深い:9 非常に共感:157 良い分析:8 続報期待:24」です。

「ブレーンたちはみんな医学部に行って整形外科皮膚科を専攻してお金を稼ぐことだけを考えているのにノーベル賞って」(共感1472 非共感20)

「基礎科学が衰退する国でノーベル賞は今後半世紀たっても出ないだろう。万一あったとしても他国で生じた韓国系米国人〇〇さんがとるだろう」(共感633 非共感7)

「予算のせいじゃないんだって...みんな医学部にオールインして健康保険金をもらって生きようとする目の赤い民族に科学技術はない」(共感414 非共感30)

「下方平準化を追求する大韓民国で何を望んでいるの?」(共感257 非共感17)

「せっかちな韓国人には関係ない賞だ。もっとも重要なことはノーベル賞を受けた理工系分野を人より早く商品化し金もうけを工夫するのが現実的だ」(共感190 非共感8)

「分からなくて聞くのかな?韓国は勉強の目的が学問研究とか人類、社会に貢献するためではなく立身出世と名を上げること、つまり肩書を得るために大学に行くのだ。勉強の目的が出世と肩書なので、これ以上学問研究への動機づけも無くそれで終わりだ...世界主要大学に日本、中国の順位で入って韓国はない理由であり、大峙洞の塾街で一晩中勉強してもノーベル賞は絶対に出ない国だ。浅知恵の試験では1位かもしれないが」(共感115 非共感1)

大峙洞はソウルの江南にある地区で韓国でも有数の私教育中心地です。