監査院、統計庁の「業務日誌」をムン政権時の統計操作疑惑の証拠として裁判所に提出した話

現在、韓国の監査委員はムン・ジェイン政権当時、住宅価格関連の統計データが「不正操作」されていた疑惑について調査を行っています。

先月15日に発表された中間調査報告によると、ムンさんが大統領職にあった2017年から2021年までの間に少なくとも94回の操作が行われた可能性が示唆されています。既にメールやメッセージアプリのやり取りなどの「証拠」も確保されているとのこと。

このときは主に「不動産価格」関連の統計操作の報道が主だったのですが、最近、監査院が新たに確保した「業務日誌」から「所得統計数値」に関して統計庁に掛けられた圧力の様子が具体的に分かってきたようです。
ただし、圧力があっただけで所得統計に操作が加えられたとは断定できません。監査院も確保した業務日誌を裁判所に提出したのみで、中間報告書に所得統計関連の「操作」の有無については触れていません。

 



韓国日報の記事からです。

[単独]「座ってすぐに統計の間違いを認めろ」...統計庁職員の「メモ」が出てきた


(前略)

18日、韓国日報の取材を総合すると、監査院が確保した業務日誌には所得統計数値に対する大統領府の不都合な気流を垣間見ることが出来る内容が多数書かれている。「メモ」と題されたハングルファイル形態であるこの業務日誌は、2017年5月、ムン・ジェイン政府発足以後、統計庁職員が呼ばれた青瓦台会議参加者の発言、業務協議内容などを複数記録する形式を取っている。当初は統計庁の上層部に報告し指示事項を履行する目的であり、大統領府関連の内容だけでなく各種業務がほぼ毎日作成された。

2018年5月24日、当時のホン・ジャンピョ経済首席が主宰した会議を「青瓦台圧力」の代表的な事例として取り上げている。当日の「メモ」には「午後8時から始まった会議を終えて宿舎に到着すると午前3時30分」、「(会議の席に)座るや否や、統計庁が統計調査を誤ったことを認めろと言うような言葉を述べた」、「最初から統計調査が間違っていることを認めろという言い方だった」などと書かれている。監査院は、そのころ「2018年に最低賃金が16.7%上がったが、下位20%の所得はむしろ歴代最大減少した」という統計が発表されたという点を挙げ、青瓦台が統計庁を叱責したと見ている。

(中略)

統計庁職員らは業務日誌の存在については事実だと認めたが、具体的な指示可否などに対しては口を閉ざしている。監査院も統計庁職員が「負担を感じた」程度にだけ陳述し、中間監査結果発表当時、青瓦台支持有無などを指摘しなかった。

(後略)



韓国日報「[단독] "앉자마자 통계 잘못 인정하라"... 통계청 직원 '메모' 나왔다([単独]「座ってすぐに統計の間違いを認めろ」...統計庁職員の「メモ」が出てきた)」より一部抜粋

 

記事へのコメントは398件。反応は「良い情報:8 興味深い:3 非常に共感:489 良い分析:3 続報期待:40」です。

「付加価値が何なのか、モノを作ったこともなく、市場経済に対する理解度が全くない無知どもが机上の空論で作った政策で結果が明らかなのに、サボって操作をしたのだから...ww所得主導成長のような程度の低い左翼理念政策で経済と民生を生かした国家は人類の歴史に無く、増えるのは借金と税金と抑圧だけで、減るのは機会と働き口と自由だけだということを今思い知ったところではないか??とにかく、奴に災いが、国営モーテル*1に投げ込まれる日、私は家の前に太極旗を掲揚するよ~」(共感335 非共感31)

「統計操作...これは普通の犯罪じゃないので司法府は厳しい刑罰を下すように...嘘がどれほど怖いかというと、嘘を隠そうとずっと嘘を吐くことになります。その事例をはっきり見せてくれるところがあります。北韓を見てください。1946年から今まで嘘を吐いています。司法府は法を重く改め、厳罰に処してください。国家の信頼は盤石でなければなりません」(共感201 非共感12)

「結局、ムンも拘束。そうしないと。それでこそ大韓民国だよ」(共感131 非共感26)

最後のコメントは皮肉ですよね、きっと。
省略したコメントの一部に「前政権の処罰は必要だし、現政権の過ちは次の政権が処罰すべき」という内容が含まれていたんですけど共感者数は少なかったです。一部国民の間でウンザリしている人たちが増えているとはいえ、やってることはずっとコレなんですけどね。


*1:多分、刑務所とかそういう所。