テヨン建設ワークアウト作業開始...とりあえず債務返済猶予3ヵ月確保という話

テヨン建設のワークアウトが債権団の75%の承認を受けて一応スタートすることになったそうです。
これによりテヨン建設の債務返済は3ヵ月間猶予され、詳細な内部調査が実施されます。その間の運営資金は追加の融資が受けられないのでテヨン建設が自力で確保しなくてはいけません。

 



中央日報の記事からです。

債務返済猶予を受けたが...テヨン、債権団と3カ月間「調査戦争」


11日、国内施工能力評価16位のテヨン建設のワークアウト(企業改善作業)開始が確定した。

(中略)

主債権銀行の産業銀行によると、同日開かれた第1回債権者協議会で609ヵ所の債権者投票(書面決議)でテヨン建設のワークアウト決議が合意された。信用供与額基準で債権者の75%以上が「賛成票」を投じたためだ。

(中略)

ワークアウトが開始されテヨン建設に対する金融債権は3ヵ月間(1ヵ月延長可能)猶予される。主債権銀行の産業銀行によると、4月11日までにテヨン建設の実態調査を経てワークアウトの第一歩である企業改善計画をまとめる。また、別の債権団関係者は「企業財務構造からプロジェクト・ファイナンス(PF)事業場の偶発債務の可能性、自助計画に提示された担保物(主に持ち分)価値などを丁寧に調べる実態調査を経て企業改善計画を準備する」と話した。

企業改善計画は債権団主導で不良事業場の整理、リストラなど企業を立て直す正常化方案だ。ワークアウトの扉が開かれても債権者間の利害衝突など色々な難関が現れる恐れがある。特に建設会社のワークアウトはPF事業所ごとに貸主団(貸付金融会社の会)が異なるため、貸主団と建設会社に直接資金を提供した金融会社(産銀など主債権団)と対立しかねない。また、テヨンは債権団が実態調査後「正常化方案」を用意する間、テヨン建設の運営資金を確保しなければならない。この時、金融債務は凍結されるが資金の輸血(新規資金)は難しいからだ。 金融投資業界ではテヨンが既存の自助計画だけをきちんと履行すれば1兆5000億~1兆6000億ウォン相当の資金を確保すると予想する。

(後略)



中央日報「빚 상환 유예 받았지만…태영, 채권단과 3개월 ‘실사 전쟁’(債務返済猶予を受けたが...テヨン、債権団と3カ月間「調査戦争」)」より一部抜粋

債権者の立場からすれば多少減額となってでも回収出来た方が良いですからね。ワークアウトを承認するのも分かるんですが、それとテヨン建設が信用できるかというのは別問題。
実態調査でもっと色々出てこないかな、とちょっと期待してしまいます。