若者を中心にサムスンのスマホシェアが下落…世界的な流れ?な話

米国でサムスンのシェアが20%を割ったそうです。

日本で売れなかったとき、散々「世界中で売れてるのに日本だけ」「嫌韓だから」と言っていましたが、実はサムスンシェアは日本だけでなく、韓国でもかなり前から若者を中心に低下しています。中国は言わずもがな。単に流れの先駆けが日本だったというだけです。

 



ヘラルド経済の記事からです。

「結局爆発する」と信じていた米国の裏切り?サムスン「びっくり」


(前略)

4日、市場調査会社のカウンターポイントリサーチによると、サムスン電子が米スマートフォン市場で辛うじて維持してきた20%台のチェアが崩れた。昨年の第4四半期は18%を記録した。サムスン電子は2021年の第3四半期までは米スマートフォン市場で34%のシェアを確保していた。

一方、アップルのiPhoneは昨年の第4四半期の米スマートフォン市場で64%のシェアを記録した。前年同期比7ポイントも増えた。アップルのシェアは2020年まではサムスンと似た30~40%を記録していた。わずか数年で2倍以上シェアが上がった。

米国での販売ショックでサムスン電子は13年ぶりに初めてアップルに世界1位(出荷量基準)の座を明け渡した。市場調査会社のIDCは昨年、アップルが2億3460万台のスマートフォンを出荷し、13年ぶりに初めてサムスン電子を抜いて20.1%のシェアで世界1位の座についたと明らかにした。サムスン電子は昨年、2億2660台を出荷し、19.4%のシェアで2位に下がった。

米国ではiPhoneユーザーが絶対的だ。フィナンシャルタイムズ(FT)は「米国の若い世代はiPhoneを利用しなければ同年代の友人間で疎外されるかもしれないという恐れを感じている」と報道した。米国の若い世代は80%以上がアップルのiPhoneを使用している。

韓国の若者たちの「iPhone信仰*1」も歴代級だ。昨年の第4四半期の国内でのiPhone販売量が史上最大値を記録した。

(後略)



ヘラルド経済「“결국 터질게 터졌다” 믿었던 미국의 배신?…삼성 ‘발칵’(「結局爆発する」と信じていた米国の裏切り?サムスン「びっくり」)」より一部抜粋

韓国国内のサムスンのシェア低下については、いくつかの「原因」が分析されてきました。例えばイメージです。
サムスンスマホは前々から「アジェポン(おっさんケータイ)」という不名誉な呼ばれ方(詳しくはこちらの記事)をしており、18~29歳の若者人気がありませんでした。この世代は2022年の時点ですでにiPhoneシェアが50%を超えています。
また「iPhoneじゃないと子供がイジめられる」という親世代の言もあります。iPhone同士ならAirDropで簡単に写真のシェアが出来るのに、Androidだとそうはいかないから除け者にされる…そんな理由らしいです。

それでも多くの韓国メディアは「これからはプルタブルフォン(折りたたみスマホ)の時代。先行組のサムスンがシェアを席巻する」という見方を強く持っていたようです。
また、アップルのシェアが増えたのは「アップルの人気や性能ゆえではなく、サムスンにスキャンダル(GO事態)があり不利だったのと、iPhoneの割引率が増えたから」という分析記事を目にし、呆れた覚えがあります。


記事のコメントは「サムスン支持」が圧倒的多数です。「両方使ったけどカメラ機能以外はサムスン圧勝」とか「iPhoneサムスンペイが使えない」とか、そんな感じのことが書きこまれています。

個人的には「両方使ったけどサムスンはゴ〇」でした。愛用している方いらしたら申し訳ありません、あくまで私個人の体験による主観です。

私が初めて持ったスマホサムスンでしたが、半年でバッテリー逝きました。同じ機種を同じタイミングで購入した父のは充電が不安定な初期不良品だったんですけど、バッテリー関連は保証対象外なので色々と不便な思いをしました。しかも動きがモッサリ。

その後、私はiPhoneに乗り換えて以降iPhone一択です(父はガラケーに機種変)。Androidに出戻る意味を見出せません。特にサムスンは選択肢にも入りません。

私がサムスンスマホを購入したタイミングは、ちょうどサムスンが日本市場攻略に動いていた時期で、安売り攻勢を仕掛けていたタイミングと重なります。
多分、私と同じ思いをした人は相当居たのでしょう、その後のサムスンの日本市場での苦戦はその影響だと思います。決して「嫌韓」などではなく、それなりの「実体験」による「理由(安かろう悪かろう)」があったと思うんです。


*1:原文「아이폰 타령(タリョン)」。タリョンとは決まり文句や口癖のこと。「スマホといえばiPhone」とか「それ、iPhoneでよくない?」とか、馬鹿の一つ覚えのように「iPhoneiPhone…」と言うようなイメージだと思われる。「iPhone信仰」はニュアンス訳。