何かあると関連株の急騰・急落を繰り返す韓国ですが、大統領選が早期に行われることを見越して、イ・ジェミョンさん関連株が422%も急騰しているそうです。
関連株といっても、彼が子どもの頃に働いたことがあるという繋がりです。感覚的に「学生時代のバイト先」とか「若い頃によく通っていたチェーン店」みたいなものかと思います。
血縁、地縁、学縁…などなど、何かしらの縁による繋がりでウリ・ナムを分けがちな韓国らしいと言えばらしい現象でしょうか。
週刊東亜の記事からです。
「イ・ジェミョンテーマ株」、早期大統領選見越して422%株価急騰
(前略)
最近オンライン投資コミュニティには「イ・ジェミョンテーマ株」投資状況と今後の展望を共有する文があふれている。非常戒厳事態で国内証券市場が混乱に陥った中でも次期有力大統領選候補である共に民主党のイ・ジェミョン代表と関連があるように名指しされた銘柄は急激な上昇傾向を示したためだ。その中でも特に数百%ずつ株価が急騰したオリエント精工、オリエントバイオに注目が集まる。
(中略)
オリエントグループの株式がイ・ジェミョンテーマ株に浮上した理由は、イ代表が過去オリエント精工系列会社であるオリエント時計の時計工場で少年工として働いた履歴があるためだ。イ代表は第19代大統領選挙当時、京畿城南に位置したこの工場の前で「大韓民国初の労働者出身大統領になる」と出馬宣言をしたりもした。そうするうちに最近、非常戒厳事態で早期大統領選挙の局面が開かれると、イ代表とこれら企業の関連性が再び浮上し、株価が動揺しているのだ。オリエント精工(422%)とオリエントバイオ(150%)は12月3~17日、国内証券市場でそれぞれ株価上昇率1~2位の銘柄に上がった。
(中略)
オリエントグループは、イ代表が青少年時代にしばらく通った職場ということ以外にイ代表と直接的な関連性がない。イ代表が城南市長として在任していた時期に、オリエントグループのチャン・ジェジン代表が城南ハイテクバレー共生協同組合理事長を務めたが、これはオリエントバイオ本社が城南ハイテクバレーに位置したことによるものだ。それでも普通の政治テーマ株がそうであるように非理性的過熱様相を見せ、今月に入ってオリエント精工とオリエントバイオは各々投資危険銘柄、投資警告銘柄に指定され韓国取引所から照会公示を要求されたりもした。これと関連してオリエントバイオ側関係者は「2021年にもイ・ジェミョンテーマ株に縛られ、最近と似たように株価が上がったことがある」とし「その時も今も会社は(イ代表と)過去の縁の他に何の接点もないという立場」と話した。実際、オリエント精工、オリエントバイオの株価は20代大統領選挙を控えた2021年1月にそれぞれ7000ウォン台、2000ウォン台に暴騰した後、今年11月に1000ウォン台、400ウォン台まで持続的に下落した。
「政治テーマ株、毎回結果は悲惨だった」
イ・ジェミョンテーマ株に分類された他の銘柄も株価がジェットコースターに乗っている。イースターコはイ代表の公共住宅公約と関連性があるという理由で、東信建設は本社がイ代表の故郷である慶北安東に位置したという理由で、コナアイはイ代表が京畿道知事在任時期に京畿地域貨幣運営代行を任せたという理由で12月3~17日に全て3桁の株価上昇率を記録した(3~5位)。
(中略)
専門家たちは「政治テーマ株は材料が消滅すれば毎回悲惨なほど株価が下がったので投資に慎重でなければならない」とする。LS証券のヨム・スンファン取締役は「米国テスラの場合、同じ政治テーマ株でも政府の確実な政策的恩恵を受ける可能性があって上がるのであれば、韓国は学縁・地縁など実体のない期待を受ける中小型株が雨後の筍のように急騰する」とし「特に与党はまだ有力大統領選候補が出ておらず、今後人物に従ってテーマ株があちこちに移動する危険性がある」と話した。
(後略)
週刊東亜「‘이재명 테마주’, 조기 대선 국면에 422% 주가 폭등(「イ・ジェミョンテーマ株」、早期大統領選見越して422%株価急騰)」より一部抜粋
「本社が故郷にあるから」は、すでにテーマ株でも何でもないと思いますが...。
韓国はまだ空売り規制を続けていますけれど、こうしたテーマ株の急騰が規制解除に踏み切れない原因の一つかもしれません。