韓国さん、輸出管理で新たに「が(가)の2」地域を新設する話

日本をホワイト国から除外する案を盛り込んだ「戦略物質輸出入告示」の改正案がまとまりそうです。
今まで韓国の制度では使われていなかった「ホワイト国」という名称を報道で普通に使い始めたことがちょっとウケます。
日本の制度と韓国の制度を一対一で対比するのが狙いだと思うのですけれど…そもそも規定が違うのですけどね。


改正案が施行されれば、現在の「が(가)地域」を「が(가)の1」「が(가)の2」に分けることになるそうです。どっかで聞いたような話ですね。
日本は「が(가)の2」に入ることになるそうです。これもどこかで聞いたような話です。


韓国の現行のシステムは以前紹介しましたが、ざっくりおさらいしておくと輸出管理に関する4つの国際協定に加盟していることが韓国の条件です。(日本にはこれにプラスしてキャッチオール規制運用国という規定があります)
日本は韓国の規定条件を満たしていたので今まで「が(가)地域」でした。

新たに設置される「が(가)の2」は日本にのみ適用されるそうですが、前述の輸出管理に関する4つの国際協定加盟国の中で、基本的な原則に合う制度運用をしていない国というボンヤリした設定だそうです。


今後、戦略物質を日本に輸出する際には許可が必要になります。
輸出許可を取った企業のことをCP企業と言うらしいのですが、韓国内には164社しかないそうです。
日本には1300社ほどあるそうで、輸出の面において新たにCP認定取得が必要になる韓国の中小企業への負担が懸念されているとか。


「日本と同じシステムにする」ということで名分立てを行い、日本からの文句を封殺する狙いなんでしょうかね。
けれど、客観的に見ればそれこそ「報復措置」に見えますのでWTO提訴には不利になりそうです。