観光業の「均衡成長に向けた協力」の話

韓国では秋夕(チュソク:旧暦のお盆)の連休です。本来は実家に帰省する時期ですが、最近は旅行に行く人も多いのだとか。

去年の上半期に日本を訪れた韓国人観光客はおよそ312万人でした。同期間、韓国を訪れた日本人観光客は約86万人です。両者には3.6倍の開きがあります。

今年は7月までの集計で日本を訪れた韓国人観光客は約520万人、韓国を訪れた日本人観光客は約167万人で約3.1倍の差で、ほぼ左は縮まっていません。どうも韓国側ではこれを「不均衡」と見なしているようです。

今月10日から12日までの日程で日・中・韓の3ヵ国の観光担当長官の会談がありました。その初日に日韓2カ国会談があって、その席で韓国側が「不均衡的成長」に触れ「両国間政策共助が重要だと強調」、日本側も「共感した」と...前にも観光客の人数「不均衡」関連の話で書いたと思いますが、観光客は「交換制」ではありません。

 



ソウル経済の記事からです。

韓日観光長官、10日神戸で会談...「均衡成長に向けた協力が重要」


韓中日文化・観光長官会議が10日から12日まで日本の神戸・京都で開かれる中、初日の10日、韓国と日本の観光担当長官が神戸で会った。同日、観光担当のユ・インチョン文化体育観光部長官と斎藤哲夫日本国土交通省大臣(長官級)が同日、神戸オークラホテルで2国間会談を開き、両国間の観光交流を拡大することにした。

ユ・インチョン長官はこの席で「両国交流の均衡的成長のための両国間政策共助が重要だ」と強調し、斎藤大臣もこれに共感を示した。

韓国観光公社日本政府観光局によると、今年に入って1月から7月まで韓国を訪れた日本人はわずか167万人で、全体の外来観光客の18%を占めた。一方、日本を訪れた韓国人は520万人で、訪日観光客全体の25%だった。韓国の観光貿易の逆調が深刻化していることが懸念される。



ソウル経済「한일 관광장관 10일 日 고베서 회담…“균형성장 위한 공조 중요”(韓日観光長官、10日神戸で会談...「均衡成長に向けた協力が重要」)」より一部抜粋

斎藤さんがどんなトーンで「共感」したのか分かりませんが、イメージ的に「そうですね」くらいのトーンでしょうか?観光客を誘致したいなら韓国側が頑張ることですからね。日本側が「斡旋」するのはちょっと違うでしょう?

ああ、でも民間ベースの話でなら、日本の地上波TVはやたら韓国を持ち上げますから十分協力していますね。その割に結果に結びついていない気がしますが...。
やはり韓国旅行の弱みは現地に「行かなきゃ」と思わせるものが無い点でしょうか。あっちこっち横断幕だらけで聖地巡礼したくなるような街並みでもないし。