まだ第1四半期も終わっていませんが、韓国はすでに今年の対中貿易が赤字に転落するのではないかと見られています。
1月と2月の累積収支は50億7400万ドルの赤字で、中国が貿易赤字国1位となりました。3月も20日の時点までで去年の同期比で輸出が-36.2%、輸入は+9.1%と逆転現象が続いています。
2018年までは韓国の貿易黒字国1位が中国でした。5年で随分様変わりしたことになります。これはもう交易構造そのものが変化したと言わざるを得ないでしょう。
韓国経済の記事からです。
中国、韓国最大の黒字国から赤字1位国に「逆転」
今年の対中貿易の輸出は減り、輸入は増え、一時韓国の貿易収支黒字1位国だった中国が、今は貿易赤字1位国に変わっていく様相を呈している。
年間基準で最後に対中貿易赤字を記録した1992年（-10億7千100万ドル）以後、今年31年ぶりに赤字を記録するのではないかと言う憂慮が出ている。
28日、韓国貿易協会貿易統計によると、今年1月の韓国の対中貿易収支は39億3300万ドルの赤字を記録し、同月最大の貿易赤字国となった。
1・2月の累積収支もまた50億7400万ドルの赤字で貿易赤字国1位を記録した。
（中略）
3月にも状況はあまり改善されなかった。今月1～20日基準で昨年同期対比の対中輸出は36.2%減り、輸入は9.1%増えた。
2月までの累積収支基準で対中赤字額（-50億7千400万ドル）は韓国最大の天然ガス輸入国であるオーストラリア（-48億1500万ドル・2位）と最大の原油輸入国であるサウジアラビア（-46億6千900万ドル・3位）を超えた水準だ。
また、貿易赤字額が日本（-35億2900万ドル）、ドイツ（-26億4800万ドル）、カタール（-25億1900万ドル）よりもはるかに大きい。
（中略）
年間基準で中国は2018年に韓国の貿易黒字国1位（556億3600万ドル）から2019年に2位（289億7400万ドル）、2020年（236億8000万ドル）と2021年（242億8500万ドル）には3位だったが、昨年（12億1300万ドル）には22位に下がった。
（中略）
昨年12月、中国の「ウィズ・コロナ」（段階的日常回復）転換にともなう「リオープニング」（経済活動再開）で経済回復が本格化し、韓国の対中輸出も改善されるというバラ色展望が出たりもしたが、期待が色褪せるほど今年に入って対中貿易収支赤字が止められず最大赤字国に上がる様相だ。
韓国の全体輸出額の中で中国比重は2018年の26.8%から2021年は25.3%、昨年22.8%にますます減ったが、今年1月1日から今月20日までは19.8%を記録した。
今年1・2月の累積基準対中貿易収支赤字が最も大きい品目は精密化学原料（-18億4900万ドル）であり、続いて乾電池・蓄電池（-13億7800万ドル）、コンピュータ（-11億2400万ドル）、産業用電気機器（-7億3200万ドル）などの順だった。
チャン・サンシク貿易協会動向分析室長は「昨年、中国の交易は世界貿易5大強国の中で輸出増加率は2位、輸入増加率は最下位で貿易構造が次第に自立・内需型に変貌している」とし「特に中間財・消費財が輸出増加を主導し、中間財中心の韓国と輸出構造が次第に似てきている」と分析した。
（後略）
韓国経済「中, 한국 최대 흑자국에서 적자 1위국으로 '역변'（中国、韓国最大の黒字国から赤字1位国に「逆転」）」より一部抜粋
2018年（556億3600万ドル）と2019年（289億7400万ドル）では約半減しています。この時期はコロナは関係ないはずですから、始まっていたとしたらここでしょうね。
2017年の中国経済は割と好調でしたが、2018年は米中摩擦が表面化したり、経済政策で締め付けが強化されたりで下半期はリーマン以来の低成長となっていました。
韓国は恐らく2019年の落ち込みをこの時の低成長のため、と分析したのでしょう。実際は消費財・中間財の国内製造に注力していたってことで、それがジワジワ結果として出始めたわけです。
記事中に出てきた貿易協会動向分析室長は最後「産業内貿易」に言及しています。韓国が「半導体」を中国に輸出するのと同時に、中国からも「半導体」を輸入しているというような、同一の産業郡内の似た品目の輸出入が同時に行われる状態のことを「産業内貿易」といい、中国から輸入が増える分野に輸出品目を転換して「相互補完的交易をWin-Win関係に発展させる必要がある」と述べています。
ただ同時に「中国は主要交易国の中で韓国との産業内貿易が最も活発だ」とも言っており、すでに「活発」なものを「Win-Win」に発展と...なんかちょっとよく分かりません。
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「アカどもはいつも背中にナイフを差し込む。いつも気を付けなければならない」（共感622 非共感75）
「中国に工場を建てて合作を強要され技術が全て奪われた」（共感292 非共感16）
「ヘル朝鮮は中国と取引するとき、貿易では黒字だったが資本収支が常に赤字だった。中国に輸出するためには中国に投資しなければならない。結局、得したことは一つもない。ただ中国に技術を与えて工場だけを建てたのだ。今、追いやられている」（共感253 非共感12）
