米国の次期インド太平洋連合司令官に指名されたアキリーノさんが米上院の公聴会で中国に寄る台湾有事の時期が「予想より早い」可能性を示唆しました。
台湾有事の際に介入するかどうか、米軍は明言していませんけれども、先日の日米防衛相会談では「緊密に協力する」ことが確認されています。
中国からすると「介入してくる気満々」に見えるわけで釘を刺しておきたいところでしょう。もし米国が台湾防衛に出てくるなら日本の米空軍基地を「攻撃」出来るぞ、と牽制したようです。
聯合ニュースの記事からです。
「米国が台湾防衛乗り出せば中国軍が米軍日本基地を攻撃」
中国の台湾侵攻の際、米国が防衛に乗り出せば中国軍が日本にある米軍の空軍基地を攻撃することが出来る、と香港サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)が専門家の話として28日付で報じた。
台湾をめぐる米中紛争に日本が直ぐに巻き込まれる可能性がある、という観測だ。
SCMPは米国は中国は台湾を攻撃する場合の軍事介入について立場を明確にしていないが、16日の日米国防長官会議で米国と日本は台湾海峡有事の際に緊密に協力することを明らかにした。
また、ジョン・アキリーノ米国インド太平洋司令官指名者は23日(現地時間)、米国上院軍事委に提出した聴聞会書面答弁で「中国が予想より早く台湾を侵攻する能力を備える可能性がある」と述べたと伝えた。
(中略)
オーストラリアのシンクタンクの戦略政策研究所マルコム・デービス上級研究員は「たとえ米軍が日本に配置されていないとしても日本の介入を効果的に遮断するために中国が(台湾を攻撃する場合)はじめに日本基地を攻撃する可能性が非常に高い」と見通した。
(後略)
聯合ニュース「"미국이 대만 방어 나서면 중국군이 미군 일본기지 공격"(「米国が台湾防衛乗り出せば中国軍が米軍日本基地を攻撃」)」より一部抜粋
日本に米軍が居ようが居まいが、日本の介入を阻止するために台湾より先に日本を攻撃する可能性がある、と言われてしまうと困っちゃいますねぇ。中国は日本の軍備増強を促したいのでしょうか?
個人的には無抵抗=安全・平和は神話だと思っています。むしろ、無抵抗=服従・容認です。
武力による支配を認めることですから、台湾侵攻が起こればそのままの勢いで尖閣・沖縄が盗られても文句言えないと思います。
そのつもりで防衛についてタブー無しにもっと公論化されることを期待しています。
おまけ。この記事についていた一番バカげたコメントは
「 싸워라 우리만 빼고 우리도 왜구랑 짜장이랑 전쟁 중에 무기팔면서 호황 제대로 누려보자(戦え、私たち以外で。私たちも倭寇*1やジャージャー麺*2やらに戦争中、武器を売って好況をきちんと享受しよう)」
です。
コレへの返信で「本当にバカげた話だ...旧韓末の朝鮮の人々はこんなマインドだったのだろうか」というのがありました。同感です。
他にも「相互防衛条約により韓国は自動参戦になるし、戦時作戦件も米国が持っている」など、返信を付けている人は「比較的」まともな反応だったのですけど、コメント自体のいいねの数は600を超えています。
隣の家で火事が起きていても「うちじゃないから」と避難しない、そんな感じ。