「2050年、韓国が世界1位」という話

2050年に韓国が世界1位になるという予測が出ました。高齢化社会としてですが。

日本を含め、アジアと欧州に高齢化が集中しています。韓国は現在の基準に照らすと、人口5000万人以上の国の中で一番若いそうです。
しかし、出生率が今の水準のままだと2050年には香港に次いで世界2位...香港を中国の一部と考えるなら、実質韓国が世界1位の高齢国になってしまいます。

 



韓国経済の記事からです。

「韓国が2050年、世界1位」...衝撃の見通しが出た


(前略)

ニューヨークタイムズ(NYT)は16日(現地時間)、国連の世界人口推計を引用し、2050年には韓国の高齢化程度が香港に次いで世界2位に達すると予想した。香港が中国の特別行政区域であることを勘案すれば、韓国が2050年に事実上世界1位の高齢国になるという意味だ。

高齢化の程度は生産可能人口対比65歳以上の老人比率と推算した。韓国に続き日本、イタリア、スペイン、台湾、ギリシャなどの順になるとNYTは見通した。NYTは「2050年になれば大部分の高齢国はアジアとヨーロッパに集中しており、相対的にアフリカとオセアニアの若年層人口比率が高いだろう」と説明した。

現在の基準では、韓国が最も若い国に属している。NYTによると、今年人口が5000万人を超える国のうち韓国の生産可能人口の割合が一番高かった。ブラジルが2位を占め、コロンビア、中国、タイなどが後に続いた。

しかし、韓国の生産可能人口は今年3600万人から2050年2400万人に急減するものと予想された。同期間、65歳以上の高齢者は950万人から1800万人に急増するものと推算された。2050年には生産可能人口1人当たりの高齢者人口0.75人で、生産可能人口4人が高齢者3人を食べさせるという意味だ。2050年、日本の生産可能人口1人当たりの高齢者の割合は0.73人だ。イタリアとスペインはそれぞれ0.7人、0.69人だ。

(後略)



韓国経済「"한국이 2050년 세계 1위"…충격 전망 나왔다(「韓国が2050年、世界1位」...衝撃の見通しが出た)」より一部抜粋

韓国の出生率は1960年代には3%あったそうですが、基本的には下落傾向で、2001年になって出生児童数が60万人を割った辺りから今のように危機感を持つようになったようです。とは言え、危機感を「持った」だけで、特に何か政策が取られたわけではないようですが...。
その後、IMFの追い打ちが襲います。2005年に出生率が底を打って一時的に上下を繰り返した後、2016年から再度下降しはじめ現在の0.78まで下がりました。
2001年の出生率低下の原因は経済の不安定化で、2016年の原因は恐らく不動産価格の高騰です。韓国では新居を準備してから結婚するのが一般的なので、不動産価格高騰により若年世代が「結婚」という選択肢を選べなくなったのでは?ということです。広義の意味ではこちらも経済が原因と言えますか。

経済的問題...つまり、貧困問題で言うなら、日本や韓国よりずっと出生率の高い新興国の方が深刻な場合があります。本当に経済だけの問題なんでしょうかねぇ?


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「30年後には一番年上の国でしょうが、60年後には一番若い国でしょう。みんなんで居ないから...」(共感612 非共感25)

「そうして共倒れしていくんだ。政治家たちは喧嘩するばかりで...子供をよく育てることができる社会的雰囲気と言うのが、2050年より前に実現するだろうか?まず、若年層の住居不安がひどくて結婚が容易ではなく、どうして若い人たちが結婚して職場で顔色を伺いながら苦労して子供を産むとしても、子供たちは入試競争に追い込まれ、親たちの老後は不安定なのに、どれ一つまともなことがないのに、誰が子供を産んで育てるだろうか」(共感486 非共感7)

フェミニストが作った世界。27年後に国のせいにでもしながら子供たちに食べさせてくれと物乞いするだろう」(共感240 非共感116)

「なにが衝撃なのか。以前からずっとあった問題なのに解決できなくて、あのような様になったとしても驚きもしない」(共感127 非共感7)

「ソウルのマンション価格を30坪台基準で2億台に下げます。修学能力試験を無くし、卒業定員制を実施します。高校だけ卒業しても努力すれば豊かな社会を作れます。長官および高位公職者には長年の経験と成果を積んだ内部人物を抜擢します。募集兵制を実施し、兵士の月給を200万ウォン以上支給します。社会活動が盛んな青年は3週間の訓練特例補充役できちんと成長を助けます。工科大学と産業大学は、企業の夜間大学として運営し、企業に必要な人材を養成します。国会議員および地方議員自治体首長の大統領は、無給奉仕制にします」(共感64 非共感7)