ベトナム戦争で虐殺を目撃した元兵士が証言台に立つことになった話

ベトナム戦争に参戦し、現地で虐殺を目撃した韓国人元兵士が被害者遺族(原告)側の証人として証言することが決まったそうです。

昨年の4月にベトナム人が韓国政府を相手取って起こした訴訟の続きです。(詳細はこちら

実際の裁判がまだ先とは言え、この件を報じているのはハンギョレとJTBCだけのようです。

JTBCの記事からです。

ベトナム民間人虐殺」目撃した参戦軍人、私たちの法廷に立つ


ベトナム戦争当時の派兵軍人、リュ・ジンソンさんが韓国軍の民間人虐殺について11月16日に私たちの法廷で証言します。


中央地裁民事68単独のパク・ジンス部長判事は今日(14日)、フォンニィ・フォンニャット村虐殺被害者のグエン・ティー・タインさんが韓国政府を相手取って起こした損害賠償請求訴訟の第3回弁論期日を開き、リュさんを証人として採用すると明らかにした。


1967年に海兵隊青龍部隊所属でベトナムに派兵されたリュさんは市民平和法廷など、市民社会に虐殺の事実を明らかにしてきましたが、韓国の法定に出るのは初めてです。リュさんは今年7月に国会で「婦女子らと老人を田んぼに集め、現場で射殺した」「小隊でも老人一人を射殺した」などと証言しています。


一方、韓国政府は民間人虐殺の事実を認めていない状況です。本日の裁判でも政府側は事実関係を否定しながら当時の状況について「他の要素」を証言できる証人を探して申請すると述べました。また「軍単位で動く状況で一人が見聞きできる範囲は限られる」と付け加えた。今回の事件の裁判部が、当時のベトナム戦争の兵士たちを調査した記録などを求めて国情院に事実照会を要請しましたが拒否された状態です。


(後略)


JTBC「베트남 민간인 학살' 목격한 참전군인, 우리 법정 선다(「ベトナム民間人虐殺」目撃した参戦軍人、私たちの法廷に立つ)」より一部抜粋

実際の裁判がまだ先とは言え、引用したJTBCを除くとこの件を報じているのはハンギョレだけのようです。

 

そういえばこの前、NYTも韓国政府がベトナム虐殺を「なかったことにしようとしている」と、珍しく手厳しい記事を載せていました。

韓国では「証言が証拠」になるそうですが、どうなるんでしょうね。